もうすぐ自転車の世界選手権。

自転車の世界選手権ロードレースが今度の日曜日に迫ってきました。

みんな、調子もよさそうで、楽しみなところですが、中でも福島晋一さんは、先週マレーシアで開かれたアジア選手権のロードレースで2位になり、絶好調です。
この夏にはフランスのツール・ド・リムザンでリーダージャージを着たり、続くワンデーのシャトールー・クラシックで3位に入ったり、カテゴリー1のレースでじゃかすか好成績を連発しています。つまり、今回のアジア選手権での2位は世界選を前にしての調整という感じで、4年前の2位のようにお祭り騒ぎはいたしません。もう、アジアの福島晋一ではないのです。世界の福島晋一になるのです。
昨年もマドリードで開かれた世界選手権に出場して、日本人として久々の完走を遂げました。ただ昨年は、実は調子もモチベーションもイマイチでの参加で、見ていて気の毒な感じさえあったのですが、今年はまったく違います。本人も「期待して見ていて下さい」と明言しています。そこまで言うからには、こちらとしても大いに期待して見守ってあげようではありませんか。
先日行われたツール・ド・北海道の第4ステージは札幌のモエレ沼公園がゴール。3年前、福島選手が伝説的な大逃げを決めてステージ優勝を果たした場所です。今年もみんなそのことを思い出していて、口々にあの時はすごかった、福島晋一は強かったと語っていました。今年はニッポの岡崎和也さんが、ゴールまであと500mのところまで逃げながら、結局集団に吸収され「逃げる男」の再来とはなりませんでした。岡崎選手の神がかり的な集中力は有名で、彼ならできるんじゃないか、そして、ぜひ逃げ切ってもらいたいと多くの人が考えたと思います。でも、できませんでした。そして、あの岡崎選手でさえ出来ないことなのだということが、かえって福島選手のあの日の走りを際立たせることとなりました。
福島晋一とはそういう強さを秘めた人なのです。
日曜日の世界選手権の模様はJスポーツplusで夜8時30分から生中継です。見られる方はぜひぜひご覧下さい。なお、ゴールは真夜中になりますので、食事や入浴はお早めに♪