史之クンとパリ・ルーベ。

本日は別府史之クンのお誕生日でございます。大変おめでとうございます☆
そして、その史之クンも走る伝統のレース、パリ・ルーベがいよいよ明日に迫ってまいりました。
パリ・ルーベは、その名の通りパリ郊外からベルギーとの国境のまちルーベまでの259キロを走る、なんと今回で108回目となるクラシック中のクラシック・レースです。単に歴史があるだけでなく、今年も全コースのうち50キロ以上が『石畳』という、見たことのない人にはまったく想像もつかない恐ろしいレースです。
そんなわけで、このレースにつけられたニックネームは、『北の地獄』。
私がはじめて見たときは雨の中のレースで、石畳の農道を泥をかぶりながら埴輪みたいになった選手たちが走っていて、おまけにハンドルをとられた選手が側溝に落ちて行ったりと、その壮絶さになるほど地獄だわと納得したものです。実際、怪我なく完走することがとても難しいレースなのです。
そんな中、我らが史之クンはかつてこのコースのジュニア版のレースで、完走のみならず13位という、プロならポイントももらえる好位置でゴールした経験もされているとか。ご本人も、このパリ・ルーベには並々ならぬ思い入れをお持ちと聞いているので、明日の走りも大いに楽しみにしたいところです。
もひとつ、個人的に楽しみなのがクナ―フェン(Servais Knaven,NED)選手です。このレースの2001年の覇者にして、今回完走すれば16回目の完走という史上初の記録となるらしいです。ツール・ド・フランスなどでの献身的にして超人的な強さを見せ付けた走りをご記憶の方も多いと思いますが、また、あの鉄人ぶりを見せてもらえるといいなと思っています。
ちなみに、クナーフェンさんは、今年はチーム・ミルラムに所属です。
あとは、ファンには当たり前って感じですが、ファビアン・カンチェッラーラ君が先週に引き続き宇宙的高速走行を見せられるか、トム・ボーネン君が「このレースの王様はおれだ!」的な強さを示せるか、さっき「側溝に落ちた」選手として紹介したジョージ・ヒンカピーさんが今年は無事に完走できるか。。。その辺を注目してみたいと思います。
で、パリ・ルーベの過酷な光景には、こんな感じの淡々としてかつ優しいうたが似合うかなって。古い曲ですが、佐野元春さんの『経験の唄』をどうぞ。