ツール・ド・北海道まであと一週間。

  • ツール・ド・北海道は来週の水曜日に、旭川石狩川河川敷で個人タイムトライアルからはじまります。ごご1時からスタートです。個人タイムトライアルなので、いわずもがなですが、ひとりひとりスタートします。これからはじまる選手の紹介を兼ねているわけですね。
  • 見所をちょこっとお教えすると、毎年T.T(タイムトライアル)で活躍するのはニッポの岡崎和也選手。この人の集中力にはいつも驚かされます。どうしてここまで自分を追い込めるのだろうと。広島出身の寡黙な美青年ですが、うちに秘めている闘志は、この頃のスポーツマンというより、昔の武士みたいです。もっとも武士の知り合いはいないので想像ですが…いずれにせよ、そのストイックな姿勢と、ここと決めたときに出すものすごいパワー、そして、きちんとそれを数字に残せるところは、ホントにすごい選手としかいいようがありません。
  • ちょっと近寄りがたい雰囲気ももっている岡崎選手ですが、握手とかサインを求めると、とけちゃうようなステキな笑顔で応対してくれます。行く先々でボランティアなどのおば様たちを中心に、ハートを釘付けにしているのもうなづけます。美しいライディングフォームと本物のスピードとその笑顔をぜひ見に行ってあげてほしいです。
  • ライバルとしては、過去この種目で何度も表彰台を飾っている愛三工業西谷泰治(にしたにたいじ)選手。一見丸っこくって何かのキャラクターにしたいような風貌ですが、その丸さは全部筋肉!その筋肉の塊から繰り出されるスピードは海外でも注目されるほど。短距離ならアジア屈指です。
  • ほかには、昨年この種目でぶっちぎりの優勝をもぎ取った同じく愛三工業盛一大(もりかずひろ)選手。昨年、大雨でスリッピーだったコースで怖いもの知らずの走りを見せました。あの岡崎選手をして「あぶない男」と言わしめた選手です。その切れ者ぶりもお楽しみください。

自転車レースの見所は、とにかくそのスピードです。日常、私たちは自転車に親しんでいる分、レースのときの「非日常的」スピードには、ただただ驚くばかりです。自転車にはこんな可能性があったのかと認識を新たにします。そして、何より、燃料に頼らなくても人はこんな力出せるんだということを再確認できます。いまのところお天気もよさそうです。ぜひぜひ、会場に行ってみて、びっくりして下さい。
それと、応援の際は、持ってる人はぜひ鳴子を持っていって下さいね。
ツール・ド・北海道のホームページ→http://tour-de-hokkaido.or.jp/